母乳が出ないを解決する!【完全母乳育児の実践記】

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母乳育児の悩み

赤ちゃんの体重が増えないのは母乳不足?ミルクを足すべき?

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出産を終え、母乳育児をスタートしたママにとって赤ちゃんの体重増加は特に気になりますよね。

特にウチは早産児だったので、ものすごく気にしていました。

体重の増加は、個人によっても様々ですが、0歳の間は筋肉や骨、脳の機能を発達させるためには重要なこととなります。

そのため、赤ちゃんの体重増加に悩むママが多く

  • 「母乳不足が原因なのかな」
  • 「ちゃんと飲めているのかな」
  • 「ミルクを足した方がいいの?」

など、体重が増加しない理由が分からずに不安を感じています。

ウチの子も体重が増えない時期があったり、「母乳が足りないのでは?」と悩む時期がありました。

そこで今回は、当時調べて分かった母乳育児で赤ちゃんの体重が増えていない原因と対策について詳しくまとめました。

母乳育児で赤ちゃんの体重が増えないのは母乳不足?

母乳の場合、哺乳瓶と違い飲んだ量が目に見えないので、赤ちゃんの体重が増えなかったりすると母乳が不足しているのではないかと思ってしまいます。

その原因の多くは、「母乳の不足感」であり「母乳不足」ではありません。

それを間違えてミルクを与えると、ママはよりストレスや不安を感じたりして母乳が出にくくなることがあります。

体重が増えないからミルクを足した方がいいの?

体重が増えないからとミルクをむやみに飲ませるのはやめた方が良いです。

ミルクは腹持ちが良いので、次に母乳を飲ませるまでの間隔が開いてしまいます。

そうすると、母乳育児のサイクルが乱れるため赤ちゃんの体内時計が変化してしまうんです。

赤ちゃんが母乳を飲むタイミングが乱れると、授乳の間隔が開いて母乳の出が悪くなり母乳の詰まりの原因にもなってしまいます。

体重が増えない=母乳不足とは限らない

赤ちゃんは成長する時期に、普段よりおっぱいを欲求することがあり頻繁に、母乳を飲むようになります。

そのため、母乳不足だから体重が増えないということは、ほとんどありません。

多くは、赤ちゃんが母乳を上手に飲めない、赤ちゃんが体力不足で哺乳しきれていないことが原因です。

そしてこの時期は、体重よりも身長がよく伸びる時期なので、母子手帳の「乳児身体発育曲線」を確認して平均値前後であれば大きな問題はありません。

赤ちゃんの体重が増えない原因は?

赤ちゃんの体重が増えない原因は、月齢で異なることや個人差があります。

生後1週間までは体重が減少し、生後2週間あたりから急速に増え始めるのですが、減少すると分かっていても、不安になりますよね。

それでは詳しい原因を見ていきましょう。

新生児の生理的体重減少

生後1週間までの間に体重が増えないのは、「生理的減少」といい、生まれてから数日経つと約1割の体重が減ります。

これはママのお腹の中にいる時に、赤ちゃんの体内に蓄積していた排泄物や老廃物、汗が体外に出ることにより起こる現象です。

母乳をたくさん飲んでいても自然に起こる現象なので心配はいりません。

生後1~2週間で出生時の体重まで戻ります。

ウチの子も1500gくらいで生まれましたが、その後1300gくらいまで減った時はビックリしました。

でも2週間ほどで生まれた時の体重は超え、1ヶ月半後には2400gくらいまで増えて無事退院できました。

ただし、生後2週間を過ぎても減少し続けたり、全く増えない場合は、「ヒルシュスプルング病」が原因であることも考えられます。

大腸や小腸の運動を調整する神経細胞の発達が生まれつき備わっていないことで、排泄がスムーズにできない便秘の病気の可能性もありますので、早めに診察を受けることをおススメします。

体重がゆっくり増える子もいる

赤ちゃんには個人差があるため、ゆっくりと体重が増加する子もたくさんいます。

これは、栄養が足りていないのではなく遺伝性や家族性による条件が影響しています。

体重が増えるのがゆっくりの赤ちゃんの特徴

  • 運動機能の発達が早い
  • 体の動きが活発
  • 筋肉に緊張感がある
  • 排尿回数が1日6回以上ある
  • 授乳回数は1日に8回以上あげている
  • 1回のおっぱいは15分以上吸っている
  • 体重が減ることなく、少しずつ増える(※病気ではない場合)
  • 身長、頭囲の大きさは順調に伸びている

参考:最強母乳外来

万が一、低栄養の状態だと体重の増え方が悪くなり、次に身長、頭囲の順番に悪くなることが分かっています。

少しずつでも体重が増えているのであれば、あまり気にせずに成長を見てみましょう。

どうしても不安な場合は一度、小児科医に相談してみるのも良いです。

うちの子もゆっくりでした

実際にウチの子も体重が増えるのがゆっくりでした。

最初はぐんぐん増えていきましたが、ズリバイをするようになってから3ヶ月くらい体重が増えなかったです。

むしろ、身長は伸びているのに体重が増えていなかったので痩せていました。

母乳もしっかり飲んでて、離乳食も進んでいたので、特にミルクなど足すことなく過ごしました。

その結果、1歳を過ぎたあたりから少しづつ増え始め、成長曲線にも入ってきました。

特にうちの子は運動量が多くて、便もしっかり出ていたので、増えづらかったのだと思います。

なので、「体重が増えていない=母乳が足りていない」とは限らないでしょう。

ただし本当に母乳が足りていない場合も

母乳だけで新生児を育てている場合、本当に母乳が不足していることがあります。

始めの1ヶ月は、母乳量が安定して出ないため赤ちゃんへの栄養が不足してしまうのです。

それと同時に、最初はおっぱいを上手に飲めないので、回数を多く授乳していても、沢山こぼしてしまうので、結果、栄養が取れていないこともあります。

もし直母が出来なくて、飲む量が足りない場合は搾乳して、哺乳瓶で飲ませるといいです。

その際に母乳育児をするなら哺乳瓶は母乳相談室1択です!

ピジョンの母乳相談室は最強の哺乳瓶!母乳実感との違いや使い方など」に詳しく書いてあるので母乳相談室を持っていない方はご参考ください。

また直接母乳が上手く飲めないのは乳頭混乱の可能性があります。

乳頭混乱の克服に成功!役立った3つのアイテムを紹介」に乳頭混乱の克服方法が書いてあるのでこちらもご参考ください。

他の原因としては授乳をする時間に赤ちゃんが寝ていて起こすのが可哀そうと思い、授乳回数を減らすことです。

気持ちよさそうに寝ている赤ちゃんを起こすのをためらってしまいますが、体重を増やすには起こして授乳をしてください。

ウチの子も深夜爆睡で、自分で起きてくれなかったので、私か妻が起こしていました。

それでも足りてない場合はミルクを足す

授乳回数を増やしても明らかに母乳が足りてない場合はミルクを足しましょう。

母乳育児にこだわり過ぎて、そのままにしておくと栄養不足になり、重症黄疸や低血糖症、頭蓋内出血などのリスクが出てきます。

なので、しばらくは母乳とミルクの混合授乳をし、そこからまた完全母乳を目指すといいでしょう。

母乳量が増えて、赤ちゃんも飲めるようになれば、また完全母乳育児ができるようになりますよ。

母乳不足が原因の場合、ミルクを足す前にやりたい2つのこと

母乳の量が安定しなかったり、体調によって出にくいことがあります。

その時は母乳とミルクの混合授乳をすることも、赤ちゃんが十分な栄養を補えることができる大切な授乳方法です。

ですが、その前にまずは母乳不足となる原因を解消できれば、母乳のみで補えることができます。

母乳が出ないのは、ママの乳腺の詰まりや体調、ストレスなど様々なことで、母乳不足は起こります。

ミルクを足す前にまずは母乳不足を見直してみましょう。

授乳回数を増やす

授乳回数は、1日8~12回程度が良いと言わています。

そして時間は「3時間おき」というイメージがありますが、これはあくまで目安です。

母乳の場合は赤ちゃんがほしがったら何度でもあげてください。

夜間に起きて授乳するのは辛いが、母乳は赤ちゃんにいっぱい吸ってもらい、体外に出すことで新しい母乳がどんどん作られ母乳量も増えてきます。

今一度、授乳回数を見直して少なければ増やしていきましょう。

母乳の分泌量を増やす

母乳の量は、目に見えない為どうしても不安になってしまいますよね。

ママの体調や生活習慣、ストレスなどでも大きく変わります。

母乳の分泌量を増やすには、

  • 睡眠を少しでも取る(横になるだけでもOK)
  • 体を温める
  • 栄養バランスの良い食事を摂る(和食中心)
  • 母乳に良い飲み物を飲む(たんぽぽ茶やたんぽぽコーヒーなど)
  • ストレスを解消する
  • 授乳姿勢を変える
  • 母乳外来などでマッサージをする

日常の生活で、食事が偏っていたり、水分不足やストレスになっていると血液がドロドロになりスムーズに出にくくなります。

もう一度、今の生活習慣を見直すことで母乳量は変わります。

母乳量を増やす方法については「母乳が出ない!実際に試した母乳量を増やす5つの方法」に詳しく書いてあるのでご参考ください!

体重が増えないときの月齢別の対策

赤ちゃんは、3ヶ月で出生時の体重の2倍、1年で3倍ほど体重が増加します。

しかし、体重の増加には個人差もあれば月齢ごとでも大きく変化していきます。

ここでは、赤ちゃんの体重が増えない時の月齢別の対策をご紹介していきますので、一緒に見ていきましょう。

生後0か月~1ヶ月

生まれてから数日経つと「生理的体重減少」で、体重の1割が減少します。

しかし、生後1ヶ月程で体重が増えない場合は、母乳が上手に飲めなかったり、母乳の分泌量が足りない為、体重が増加しないことがあります。

良く寝ている赤ちゃんだと、授乳回数が減ってしまうことで必要な栄養が足りないことがあります。

他には、室内の温度が低すぎると赤ちゃんは、体温を維持するために必要なエネルギーを消費してしまいます。

なのでこの時期に体重が増えなくて悩むなら、まずは授乳回数を増やしてみましょう!

もし、赤ちゃんが上手く飲めないのが原因なら搾乳して哺乳瓶(母乳相談室)であげてみてください。

生後2か月~4ヶ月

この時期に体重が増加しない場合は、母乳やミルクが不足している可能性があります。

授乳の間隔は3時間おきが目安ですが、母乳に関しては赤ちゃんが欲求するだけ与えて大丈夫です。

ママは大変ですが、夜間の授乳が減っているのが理由で体重が増えないこともあります。

夜間授乳を減らすと、昼間に授乳しても1日の摂取量が結果的に減ってしまいます。

さらに夜間に授乳間隔も開くので、母乳量も減ってしまう原因に。

また一度の授乳で必要な授乳量が足りているかは、赤ちゃんのおしっこの回数を見てください。

1日に5~6回オムツがしっかり濡れていれば、母乳やミルクは足りていますが、あまり濡れていない場合は、母乳が不足している可能性があります。

その場合は授乳回数を増やしましょう。

どうしてもママの母乳が出にくい時は、母乳を少しでもあげてから、ミルクを足して飲ませてください。

ミルクは月齢や体重で異なるため表示などを確認して適量を飲ませるようしましょう。

生後5か月~6か月以降

生後5ヶ月を過ぎた頃から、離乳食が始まるのでしっかり食べているかで、体重の増加に差が出てきます。

離乳食をあまり食べない場合は、母乳でしっかり栄養を補って下さい。

そしてこの時期は赤ちゃんが活発に動く時期なので寝返りやズリバイを始めます。

運動量が多いことで、カロリーを消費し、栄養が足りていても体重が増えないこともあります。

なので、その場合はうんちやおしっこが沢山出ているかどうかを見て、出ていれば問題ありません。

実際にウチの子もこの時期運動量が多く、体重が増えませんでしたが結果的に問題ありませんでした。

まとめ

赤ちゃんの体重が増えない原因と対処法をご紹介しました。

出生時~6ヶ月までは、月齢で体重の増加原因が異なります。

まずは、授乳回数や母乳の分泌量を増やすことが大切で、赤ちゃんも上手に飲めない為、一緒に練習することが必要です。

夜間授乳は、ママにはとても大変でぐっすり寝ている赤ちゃんを起こすのも気を使ってしまいますよね。

でも、体重を増やすには夜間授乳はとても大切なことなので、出来るだけで授乳をしてあげましょう。

しんどい場合はパパや家族の人にも手伝ってもらうと良いです。

私は深夜赤ちゃんを起こして、オムツを替えてから、妻を起こしたりもしていました。

母乳育児はママだけの仕事ではないので家族で上手く役割分担をして、母乳育児を成功させましょう!

特に赤ちゃんの体重や栄養のことは心配になります。

だからこそママ1人で抱え込まずに周りに頼ることが大切です!

また母乳にこだわり過ぎずないことも時には必要です。

ミルクは決して悪ではないので、時には頼ることも考えましょう。

ウチは結果的に完全母乳育児が出来ましたが、妻の母乳量が減った時はミルクを与えることも考えていました。

こだわり過ぎると余計に思い詰めて母乳が出なくなったり、赤ちゃんの栄養不足にも繋がってしまうので気をつけてください。

出来る範囲で母乳を増やすことに取り組んで頂けると幸いです。

どうしても心配になる場合は、病院で診てもらったりして、1人で悩みを抱え込まないようにしましょう。

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