母乳育児の一番の悩みは、母乳が詰まってしまうことですよね。
- 「だんだんと母乳の出が悪くなってきた」
- 「赤ちゃんが飲めてるか心配」
- 「開いている乳腺が少ない気がする」
など、ママにとって母乳の悩みは尽きません。
母乳が詰まると痛みを伴い、ひどい場合は乳腺炎になります。
ウチの妻も母乳の詰まりで悩んでいる時期がありました。
妻も色々と調べて実践して詰まりは解決できたので、今回は実際にやった解消法や母乳の詰まりの様々な原因などを詳しく説明していきます。
母乳が詰まる原因は?
母乳が詰まる原因は、
- 生活環境や育児環境
- ママの疲労や栄養不足
- 授乳間隔の変化
など様々です。
母乳は乳管を通り、出口である乳頭まで運ばれて出てくるのですが、乳管はとても細く母乳がドロドロの状態だったり、脂肪の塊ができたりするとすぐに詰まります。
なので母乳はサラサラの状態にしておかなければなりません。
それでは、母乳の詰まる原因をご紹介していきます。
1.食事
乳腺の詰まりを予防するには、栄養バランスがとても大切です。
高脂肪や高カロリーの食事は、母乳の粘性が強くなりドロドロにして詰まりやすくします。
揚げ物や脂身の多い魚や肉、乳製品や洋菓子、ファーストフードや加工食品は、授乳中は控えた方が良いです。
母乳に良い、根菜類や海藻類、脂身の少ない魚や肉、豆類などは血液をサラサラにしてくれるので、質の良い母乳を作り出します。
これらの和食中心の食事は、母乳の質を良くするだけでなく、産後の疲労回復にもなります。
授乳中は、なるべく和食を中心に食事の栄養バランスを整えていきましょう。
食事については「母乳にいい食べ物はこれ!良い悪いが一目でわかる一覧表あり」に詳しく書いてあるのでこちらもご参考ください。
2.ストレス
産後のママは何かとストレスが溜まりやすいです。
育児や家事に、雑用に忙しく睡眠不足や体調不良、生理が再開してからの生理前などは特にストレスを感じます。
疲れている時ほど、血液の流れが悪くドロドロになり、母乳が詰まりやすく乳腺炎にもなりやすいです。
授乳が終わって赤ちゃんが寝る時は、ママも一緒に睡眠と取ったり、横になるだけでも良いので、体を休めてください。
周りの人やご家族に協力をしてもらいながら、休みを取ってください。
20分~30分休むだけでも良いので、出来る限り自分の時間を作りましょう。
「母乳育児がつらい・・・パパにも知ってほしい授乳ストレスと解消方法」にストレスの解消法も書いてあるのでこちらもご参考ください。
3.授乳回数が少ない
授乳間隔が開きすぎると母乳が詰まる原因になります。
長時間、赤ちゃんに吸われないので詰まったり、張ったりといった症状が出てきます。
夜間の授乳はママにとっても寝不足で辛いことですが、夜間授乳をしないと古い母乳がどんどん溜まって詰まりの原因となるので、赤ちゃんの欲求があれば夜間も授乳をする方が良いです。
頻回授乳をすることによって詰まりの防止だけでなく、乳腺炎を予防できたり、母乳の量を増やせたりと良いことがたくさんあります!
母乳の詰まりを放置しているとどうなる
母乳の詰まりを放置しておくと母乳育児をする上で様々な不具合が出てきます。
どんどん母乳が出なくなる
乳腺が詰まっていたり、乳管が開通していないと母乳の出が悪くなります。
乳管が詰まると、母乳の質が悪くなり赤ちゃんが飲まなくなることで更に乳管が詰まって母乳量が減ってしまう悪循環に。
母乳の量が減ってしまえば、完全母乳育児も出来なくなってしまいます。
乳腺炎になる
母乳の詰まりを放置しておくと、母乳が通る乳腺組織である「乳管」の中に母乳が蓄積されます。
そして蓄積された母乳がしこりとなり、乳腺組織を圧迫してしまうのですが、これを「うつ乳」といいます。
うつ乳は、乳腺炎の初期症状なので早めに対処することが必要です。
そしてうつ乳で出来たしこりが悪化することで「乳腺炎」になります。
乳腺炎は激しい痛みや発熱、乳頭から膿が出たりするので、授乳や搾乳が困難になるほど乳房が固くなってしまいます。
乳腺炎には2種類あり、「急性うっ滞乳腺炎」と「化膿性乳腺炎」があります。
- 急性うっ滞乳腺炎・・・乳腺に母乳が詰まり炎症を起こす
- 化膿性乳腺炎・・・赤ちゃんの口を通して細菌が入り炎症
母乳の詰まりが原因で起きるのは、「急性うっ滞乳腺炎」が多く、「化膿性乳腺炎」は「急性うっ滞乳腺炎」が悪化することでも起きます。
なので、母乳の詰まりは放置せずに解消しましょう!
次は実際に妻が試した解消方法を紹介します。
母乳の詰まりを解消する5つの方法
母乳が詰まる原因は様々ですが、授乳するママなら誰もが母乳が出にくくなったり、乳腺炎を発症する可能性があります。
なので、毎日の生活の中で母乳の詰まりを解消しなければなりません。
難しく感じますが、少し生活習慣を変えることで母乳の詰まりは軽減していきます。
では実際に妻が試して良かったおすすめの解消法を見ていきましょう。
頻回授乳で赤ちゃんにたくさん吸ってもらう
母乳の詰まりに一番良い解消方法は赤ちゃんに吸ってもらうことです。
赤ちゃんがおっぱいを吸うことによって、体が母乳を作ろう、出そうという働きをしてくれます。
その為に重要なのが授乳間隔を開けずに飲ませること。
また出来るだけ飲み残しのないようにすることも大切です。
飲み始めの「前乳」よりも、飲ませ終わりの「後乳」の方が脂肪分が多く赤ちゃんに満足感を与えるので赤ちゃんには最後まで飲んでもらいましょう!
赤ちゃんの飲み残しを搾乳する
もし赤ちゃんが飲み残してしまったら搾乳しましょう。
古い母乳が残ってしまうと「乳管」や「乳頭」に母乳が詰まる原因になってしまいます。
また搾乳せずに古い母乳を残したままだと、次の授乳で美味しくない母乳になり赤ちゃんがおっぱいを拒否したり、ぐずりやすくなることも。
なので、授乳後もおっぱいが張る時や飲み残しがある場合は搾乳をして、古い母乳を溜めないようにしましょう。
特に深夜は赤ちゃんが授乳中に寝てしまって、飲み残しが多いことがあります。
その場合も可能な限り搾乳してみてください。
ただし、深夜に搾乳したものを冷凍母乳にしたり、搾乳機を洗ったりまでするのはしんどいので、後回しにしたり、そこだけパパや家族にお願いしたりするといいです。
搾乳した母乳は常温でも6時間以内であれば、保存が可能なので朝になってから冷凍保存しても大丈夫です。
詳しくは「搾乳した母乳の保存方法や期限は?冷凍母乳の作り方を写真で解説!」をご参考ください。
食生活の改善
母乳はママの血液でできているため、血液がドロドロになることで乳腺の詰まりを悪化させます。
普段の食生活で、高脂肪や高カロリー、塩分、糖分、刺激物の多い食事は授乳中は控えたましょう。
和食中心の食事を心がけることで、血液がサラサラになり母乳もスムーズに出るようになります。
外食でも積極的に和食を選ぶといいです。
しかし、食事制限を考えすぎてストレスになることは、ママにとって良くありません。
たまには、自分のご褒美として好きなものを食べるのは良いです。
ただし、その分次に紹介する母乳が出やすくなる飲み物を飲むなどの対応をして、出来るだけ詰まりを予防していきましょう!
母乳が出やすくなる飲み物を飲む
母乳は、80%以上が水分で出来ているため、授乳中のママにとって水分補給は欠かせません。
しかし、水分だからと言って何でも良いわけではなく、母乳にとって良い飲み物を飲みましょう。
特に良いのは、「たんぽぽ茶」です。
血液の循環を良くし、良質な母乳を作り母乳量を増やします。
他にも、授乳でもOKなハーブティーやノンカフェインのたんぽぽコーヒーなどがおすすめです!
冷たいと体を冷やしてしまうので、常温や温かくして飲んでください。
逆に授乳中に飲まない方が良いのは、カフェインの入ったコーヒーやアルコール、糖分の多い炭酸飲料や脂肪分の多い牛乳などです。
詳しくは「母乳に良い飲み物一覧!実際に飲んでみた口コミ・感想、ランキングなど」に書いてあるのでこちらも参考にしてみてください!
マッサージ
おっぱいが張っている時は、マッサージするのも効果的です。
しかし、自己流ではなく母乳外来で正しいマッサージ方法を学んでからおこなうのがオススメ。
自己流だと逆に詰まってしまったり痛くなってしまうことも。
ウチの妻も自己流でやっていた時は痛くなったり、より詰まったりしていました。
でも母乳外来に通ってからは今までのマッサージが間違っていたことを知り、詰まりも解消されていきました。
なのでマッサージは母乳外来で正しいマッサージ方法を学んでから実践しましょう!
特に妻も行っていた桶谷式母乳育児相談室は実績もあり、口コミもいいのでオススメです。
まとめ
母乳の詰まりは正しく対応すれば、必ず解消されます!
でもいきなり全部やろうと「大変だ・・・」と思ってストレスが溜まりますよね。
なので、まずは出来ることからやってみてください!
- 授乳間隔を開けない
- 古い母乳を溜めない
- 食生活の見直し
- 母乳に良い飲み物を飲む
- マッサージで緩和する
あとはママが少しでも体を休めることが出来るように、パパや身近な人に相談することも大切です。
実際に私も妻に言われるまで気づいてあげることが出来ませんでした。
というか言われても1回じゃ気付いてあげれてなかったような。。。汗
なので、一人で抱え込まずに相談してみてください。
「大変」だけじゃ伝わらないので具体的に相談すると良いです。
- 深夜の授乳で搾乳があったら、洗い物や冷凍母乳を作るのを手伝ってほしい
- 授乳間隔が短くて寝れてないから、授乳後の寝かしつけをやってほしい
- 授乳前に水分補給したいからたんぽぽ茶を作ってほしい
などなど、具体的に伝えればパパもきっと手伝ってくれます!
母乳育児は、赤ちゃんにとってママの母乳しか栄養源がありません。
だからこそ、ママがストレスを溜めないようにしましょう。
出来ることから始めてみてください!