母乳育児はママにとって産後の回復に繋がり、赤ちゃんは免疫や栄養を摂ることができますよね。
出産前は、「母乳育児で頑張る!」と決めたけど、実際に母乳育児を始めると、ママのストレスは予想以上に大変。。。
- 「母乳が出づらい・・・」
- 「赤ちゃんが上手く飲めない・・・」
- 「肩こりや腰痛になってきた・・・」
- 「深夜の授乳で寝不足・・・」
- 「食事制限がストレスになる・・・」
などなど。
出産後の母乳育児で悩むママはたくさんいます。
退院するまでは助産師さんや看護師さんがいるので、母乳育児で辛いことがあっても相談できる人がいますよね。
でも退院してからはすぐに相談できる人が居なくて、余計に孤独を感じてしまうみたいです。
だからこそパパや身近な人も知っておきたいことをまとめました!
母乳育児が辛くて悩でいるママの気持ちが少しでも楽になれば幸いです。
完全母乳育児がつらいのはママの負担が大きいから
数時間置きの授乳や育児での寝不足、普段の家事などでママは休むことができません。
それに加え、母乳のために食事や飲み物に気を配ったりするため、精神面や体力面での負担がとても大きくなります。
授乳は他の方が交代で出来ることではありません。
そのため、授乳だけが辛くてで負担が大きいのではなく、様々なストレス要因を抱えているのです。
授乳ストレスには色んな理由がある!
一言で授乳ストレスと言っても色々なストレスがあり、ママの辛さは想像以上なもの。
「母乳育児だから辛いのは当たり前」なんて言われたら本当に辛くなります。
大切な赤ちゃんが元気に育ってほしいからこそ悩むわけで、どうでもいいなら悩まないですよね。
育児の辛さは育児をしている人だけでなく、家族の方や周囲の方が理解をすることでママのストレスは大きく軽減していきます。
1.母乳が出なくてつらい
出産前は、赤ちゃんを産んだら母乳で育てることが当たり前だと思っていたのに、実際は母乳が出ないというママが多いです。
母乳を出すために、1日に何度も授乳練習をしたり、助産師さんにマッサージをしてもらったりと、痛みも伴うことがあります。
母乳はママの血液から出来ているため、血液の主成分である水分補給や母乳を作るための栄養補給が欠かせません。
なので、飲み物や食べ物にも気を使っていくためよりストレスが増えてしまいます。
そのストレスや出ないことへのプレッシャーが更に母乳の出を悪くしてしまうので、母乳が出やすくなるように家族の協力が必要不可欠なんです。
2.赤ちゃんが上手く飲めない
赤ちゃんは皆、いきなりおっぱいが上手く飲めるわけではありません。
少しの練習で上手に飲むことができる子もいれば、中々上手に飲めない子もいます。
それでも直接飲めるようになるために赤ちゃんとママは練習を繰り返します。
しかし、吸い方が上手くいかないと浅飲みになり、乳頭が傷つくことがあるので、慣れるまではとても大変な作業なんです。
実際にウチの子は乳頭混乱で直接飲めるようになるまでかなり時間がかかりました。
乳頭混乱もママしか頑張れないことと思われますが、実はパパにも出来ることがあります。
実際に乳頭混乱を克服するうえでウチの家族がやったことを「乳頭混乱の克服に成功!役立った3つのアイテムを紹介」に書いてありますので、「赤ちゃんが上手く飲めない」とお悩みの方は是非読んでみてください!
3.寝不足でつらい
新生児は基本的に3時間毎に授乳が必要になります。
3時間毎は起きている時間だけでなく、深夜もです。
そして1回に飲む量が少ない子はもっと短い間隔で授乳を繰り返すことも。
ここにオムツ交換や寝かしつけなどの育児、その他の家事まで入ってくるとママは本当に寝る時間が無くなってきます。
浅い眠りを繰り返すことで、疲労とストレスが溜まり睡眠不足になります。
本来睡眠できる時間があっても「不眠症」になる恐れがあるので注意が必要。
ママにしか出来ないことをママに任せて、パパでも出来ることを積極的にやることによってママのストレスが軽減されます。
4.胸が張って痛い
授乳中に胸が張って痛い時は、乳腺が詰まることで軽い炎症を起こしていたり、乳首にある乳口に母乳が詰まったり、赤ちゃんが吸った時に傷がついて炎症を起こしてしまうこともあります。
少し触るだけでも激痛が走ったり、胸が熱を持つと痛くて眠ることもできません。
胸の張りを放置すると、乳腺炎にも繋がるため注意が必要です。
母乳育児を続けている間は胸の張りと上手く付き合っていかなければならないのでママは大変なんです。
5.腰痛、腱鞘炎などのトラブル
出産後の1~2ヶ月後くらいになることが多いのが、腰痛と腱鞘炎です。
赤ちゃんを授乳や抱っこする中で今までとは違った姿勢になりますよね。
特に授乳中は常に赤ちゃんの口元を見ることになるので、首に負担がかかります。
首が歪む姿勢が崩れ、腱鞘炎や腰痛の原因になってきます。
特に出産後に子宮が小さくなり腹筋が緩んでしまうので筋力が低下するので姿勢が崩れやすくなる原因の1つ。
その状態で赤ちゃんを抱っこしながら立ち上がったりすることで、腰に負担がかかるんです。
通常は痛みが出れば休むことも出来ますが、授乳や抱っこは痛みが出ても休むことが出来ないため痛みが出るとママは辛くなってしまいます。
6.人に預けるのが難しい
母乳育児をしていると、人に預けるのが難しくなります。
もちろん、預けながら母乳育児を行うことが出来ますが、ハードルは高くなります。
- 搾乳をして、冷凍母乳を作っておかないといけなかったり、
- 普段から直母だけでなく哺乳瓶も慣れておかないといけなかったり、
- ママ以外の人でも飲めるようにしておかないといけなかったり、
といったハードルがあります。
もし預けるのが難しいとなれば、ママはほとんどの場所に赤ちゃんを連れて行かなければなりません。
少しの間と考えても、数時間おきの授乳があるので、ママは預けることがとても困難になっているのです。
7.赤ちゃんの肌トラブルが自分のせいだと思ってしまう
乳児湿疹は育児の大きな悩みの一つです。
原因はさまざまで、皮脂が過剰に分泌されて起こったり、肌が乾燥したりすることで湿疹がおこることがあるのですが、原因の一つに母乳があるのです。
それは、ママが食事で高塩分、高脂肪の食事や乳製品、卵を過剰に食べることで起こります。
母乳に多くのタンパク質が含まれるため、赤ちゃんが上手に消化できずに湿疹が出てしまいます。
ただ、あくまで母乳は原因の1つです。
もし母乳が原因でなくても母乳を飲み続けている赤ちゃんに湿疹が出ると、すべて自分の責任だと考え込んでしまうママがたくさんいるんです。
8.夫の理解が無くてつらい
母乳育児は想像以上のストレスと負担がかかります。
ただでさえ睡眠不足と、出産後で体はボロボロ、腰痛や腱鞘炎で家事も辛い、そんな時にパパの理解が無いことがママは一番ストレスになります。
母乳を出すことは簡単なことではありません。
痛みと不安とストレスを全て受け止めながら、懸命に闘っているママにとってパパは、一番頼れる存在になってほしいはず。
家事全般やオムツ交換、寝かしつけなど、授乳以外のことはパパでも出来るはたくさんあります。
ここからはパパの意見も
せっかく男性が書いているのに、女性側の意見に偏っても仕方ないと思うので、男性ならではの意見も書いていきたいと思います!
多くのママさんは
「なんでわかってくれないの!」
って思うこともあるかもしれません。
でも男性と女性では考え方や思考が違うので本当にわからないだけのことがあります。
特に男性は基本的に想像力が欠如してると思ってください!(めっちゃ重要)
男性はわからないだけで、ちゃんと理解したら手伝ってくれることもたくさんあるはず!
なので、これを見ているママさんは
「男性ってこう考えてるんだ」
「これを説明したらわかってくれるかも」
と参考にして頂けると幸いです。
なんでそこまで母乳育児にこだわるの?
妻が頑張って母乳を出そうとしている姿を見て、最初に「なんでそこまで母乳育児にこだわるの?」って思いました。
「そこまで大変ならミルクで育児をしたっていいじゃないの?」って思ってたんです。
ママは当たり前のように、母乳育児のメリットやミルクでの育児のデメリットを調べたりしてると思いますが、パパはそこまで頭が回ってないことを多いはず。
だからこそ、母乳育児にこだわるママはなぜ母乳育児にこだわっているのかを説明してあげるといいです。
自分で調べろ!と切り捨てずw
それに特にこだわりがないなら、無理して頑張らずにミルクでもいいと思います。
ただ個人的な実感として「妻の言う通り、完全母乳育児で良かった」と思っています。
やっぱり他の子たちに比べて肌のきれいさとか、免疫力、回復力が全然違うなと感じています。
どう育てるかはそれぞれなので母乳育児にこだわりがあるなら、パパにこだわる理由を説明してあげましょう!
具体的に何が大変かわからない
「大変大変って何が大変かわからない」っていう男性も多いと思います。
私は子育てのために会社やめたくらいなので、妻や子供といる時間も長く、育児をしている姿も見ていましたし実際に育児もしていましたが、ほとんどの男性は育児をしている妻の姿を見る機会がないのではないでしょうか。
「そんなの想像したらわかるだろ」って思うかもしれませんが、最初に書いた通り、「男性は想像力が欠如している」と思ってください。
具体的に何が大変かわからない男性には普段ママがやってることをパパにやってもらうのが一番かと思います。
口で言うより体験した方が何事もわかります。
あとママもパパの気持ちを理解することが大切です。
赤ちゃんが起きる前に家を出て、赤ちゃんが寝たあとに帰ってきて、基本的に寝ている姿しか見れないパパも多いと思います。
そういうパパからするとずっと一緒に赤ちゃんと居れることが羨ましいのではないでしょうか。
なのに、ガミガミ言われると嫌になりますよね。
なので、「私はこんだけ大変だ」という主張だけにならないように気を付けましょう!
授乳ストレス解消に必要な2つのこと
授乳期は多くのママがストレスを抱えています。
そんなママのストレスを解消するために大切なことが2つあります。
1.一人で抱え込まない
出産後は、赤ちゃん中心の生活になりママはその大変な時期を一人で乗り越えようとして強いストレスを感じるようになります。
ただでさえ出産後は、女性ホルモンのバランスが崩れ平常心が保てなくなることがあり、育児ノイローゼになりやくなります。
「子供を育てる=完璧なママ」というイメージが強い人は特に抱え込みやすいですよね。
実際は、想像を絶する大変さが待っているため「私はできない母親なんだ・・・」とふさぎ込んでしまう方がとっても多いのです。
日中に家を出れずに、話し相手もいない状態が続くと更に不安な気持ちになりますよね。
頼る人も居ないし、甘えるのも苦手なママもいますが育児は「一人で完璧にこなす」のではなく、「周りに手伝ってもらう」ことが大事です。
友人や両親や気心しれた相手と話したり、家に来てもらって赤ちゃんを抱っこしてもらったりするだけでも、とても気が軽くなります。
身寄りがない、友人も近くにいない方は、出産後のママをサポートしてくれる団体もあります。
一人で抱え込む前に話せる人に話をすることで、「こんな簡単に解決できるんだ!」と気づくことも多いです。
赤ちゃんはママがストレスを抱えていると心配や不安になってしまうので、ママが安心して育児を楽しめる環境を作りましょう。
2.パパや身近な人に理解してもらう
「夫が理解してくれない」
と思いがちですが、パパは母乳が出ないし、出産もできないので、どうしても理解しづらい部分もあります。
だからこそ、夫婦でのコミュニケーションが大切になります。
「なんで理解してくれない」と考えても解決しません。
そんな時は夫婦でしっかり話合いましょう。
パパはママの夫でもあり赤ちゃんのパパ。
なのでちゃんと理解すれば、ママのため、赤ちゃんのためにパパは動いてくれるはずです!
まとめ
母乳育児でママが不安に思っていたりストレスを抱えている悩みをまとめました。
赤ちゃんが母乳を飲むことは簡単なことでなく、ママが痛みや不安と向き合いながら毎日与えています。
そんな時、パパが少しでも協力をしてくれることで本当にママの負担は軽くなります。
何も特別なことではありません。
家事を手伝い、赤ちゃんを抱っこしてあやしたり、授乳が終わったら少しママが休める環境を作ってあげる。
ただそれだけのことです。
ママは一人で抱え込まずに周りに相談をしてください。
赤ちゃんはママとパパの子供です。
ママが倒れてしまっては母乳育児もできなくなります。
だからこそ、ママとパパ、それから周りのサポートを受け育児を楽しんでください!